
Artist's commentary
「菫……」
「照?……何をやっている?」 「菫の髪にちゅーしている」 「そうか」 「スミレの花言葉は小さな愛、誠実。菫にぴったり」 「気に入ったのかソレ?てかそーいうのいーから」 「菫、怒ってる?」 「?何でだ?」 「普段の菫なら今の殺し文句で赤面してうろたえるはず」 「それはお前の妄想だ」 「さっき私が淡の頭ぽふぽふしてたから、怒ってる?」 「いや?むしろ微笑ましいくらいだが」 「そこは嫉妬してくれないと困る」 「何でだよ」 「仮の話だけど、私たちは漫画の登場人物だとする」 「ふむ?」 「私と菫は基本二人一組みたいな類型的な描かれ方をしている」 「ふんふむ?」 「そう言った場合、第三者の介入で嫉妬したり不安を煽られる」 「ん?」 「それは独占欲や恋愛感情に起因するもの。漫画ではその感情が逸脱する傾向もある。つまり共依存恋愛」 「は?」 「は?じゃなくて。今の私たちはそのセオリー通りならそれを踏襲していてもおかしくない」 「恋愛感情があって然りみたいな言い方だな」 「え」 「え?」 「ないの?」 「……いや、恋愛感情云々は置いといて、私は共依存という言葉があまり好きじゃないんだが」 「え、そうなの?」 「確かに私は麻雀ではお前に依存しているところが無いとは言い切れないが、個人としてはお前からの評価と関係なくお前が好きだ」 「えっ///」 「お前がどう思っていても私はお前が好きだ。共依存とは違うだろ?」 「あ、うん……何かプロポーズされちゃった……///」 「プロポーズじゃないが?最初に言っただろ恋愛感情は置いとくって」 「え」 「え?」 「菫、私を騙したの?」 「何でそうなる」 「だって女同士の間で恋愛以外の感情は芽生えないはず」 「な、に……?」 「あ、でも置いておくってことは無いわけじゃないとも考えられる」 「……まあ、こんなくだらない問答からの流れで告白なんてしたくないからな」 「菫、案外Romanticistだね……あれ?」 「ん?……あ、いや」 ……あけましておめでとうございます。前とその前どもです、字数制限が(ry ■1/4 ランキングどもです