Artist's commentary
【香霖堂】霖之助と草薙の剣【擬人化注意】
香霖堂に出てくる草薙の剣を擬人化してみた。
背景はうちの庭の写真を加工しました(手抜き)
画像ちょっと大きいです。
■前回のアンケートにご協力いただきありがとうございました。結果をしっかりと受け止めて、頑張って描いていこうと思います。
■以下妄言
霖「草薙よ、君が存在する場所には雨が降る。つまりそこには天下があると考えて差し支えないと思うのだが、どう思う?」
薙「・・・さぁ、どうかしらね」
霖「なぁ、草薙よ」
薙「貴方では無理よ」
霖「・・・まだ何も言っていないのだが」
薙「顔を見れば考えている事くらい、察しがつくわよ。とても悪い顔してる」
霖「・・・」
薙「そもそも私に選ばれる者は頭ではなく心を使う者よ。あれこれ頭を使って考えてしまう者では高みへと上る事はできないものなの」
霖「・・・心?」
薙「そう、心。それは何かを『見て』、『聞いて』、『感じる』事がすでに常人とは異なるものなの。これは生まれ持った素質と育った環境によって形作られる」
霖「なかなか面白い話だね」
薙「面白くない、でしょ。貴方にとっては」
霖「・・・」
薙「ただ、貴方の場合はもっと馬鹿になれば可能性がないこともないわ」
霖「それはなかなか難しいね」
薙「そんなことないわ。貴方は変人だもの、素質ある者とは言えなくもないわ。紙一重の差はあるけども」
霖「失敬な」
薙「間違ってないと思うけどね。私がこの店に来てから随分立っているのだから、貴方がどんな人物なのかを観察する時間は十分あったから」
霖「観察した結果、変人と判断したわけかい?」
薙「そう。尤も何かを成し遂げた存在とは、ほとんどが変人と言っても過言ではないくらい。だから貴方も自信を持ってもいいと思うわ」
霖「変人と思われている事に自信をもてるわけがない・・・」
薙「変人であること、よ」
霖「・・・」
薙「紙一重の差なのだから努力してみたら?」
霖「・・・ふむ」
薙「その紙一重の差が、時には天と地ほどの差だったりもするのだけれどね」
霖「・・・・・・」