
Artist's commentary
初夏の収穫祭
前回の続きです。
今週の金曜カレーは野菜カレーと言わんばかりの大量収穫をする吹雪達。
ピーマンやナスを合成し近代化改修されたカレーを見て第六駆逐隊が嫌がる姿が目に浮かぶ。
太陽に照らされながらせっせと真面目に働く吹雪に言った。
「久々にお前の作った料理が食べたい」
暫く目を見開いて困惑の形相で固まる吹雪。
彼女とは戦艦や空母、ハイパーズが着任してからは中々話す機会さえなかった。私は彼女といる時間が恋しくなっていたのだ。
吹雪「あの…司令官!あの人の…味の方が…好きなんですよね…?」
「榛名か?」
吹雪「私は…彼女ほど上手く作れないですよ?」
白雪(何してる!いけっ!!そこで折れたら駄目ですよ吹雪!!!)
トマト畑の向こうから葉っぱに隠れたつもりの白雪が一人騒がしく夏休みのラジオ体操でもするかのように動き回っている。
そして小さな獲物ばかり収穫していた初雪が大きな獲物を持って一言。
初雪「吹雪のカレーは…少し辛い…榛名姉さんの方が上手…年の功…」
「それは言うなよ初雪…」
吹雪「そうですよね…。でも…司令官が私を指名して喜んで頂けるなら喜んでお作りしますっ!味とかは…戦艦さんにも負けない位頑張りますっ!」
「命令じゃないからそんなに意気込むなよ。私個人の要望なんだ、着任当初のあの味が懐かしくてな」
吹雪のサラサラで流れる様な黒髪を少し強めに撫でるとそれをじっと見つめていた初雪が慌てて口を開く。
初雪「あ…そういえば吹雪の作る揚げ物は誰よりもおいしいかった…。久々に食べたい…」
白雪「姉さんのカレーとか久しぶりです。期待していますね!」
吹雪「初雪…白雪…」
「ま…そう言う事だ。お前の料理がみな食べたいったさ。榛名と金剛には上手く言っておく、頑張れよ吹雪。」
吹雪は少し顔を赤面させ目を細めて満面の笑みで返してくれた。
吹雪「はいっ!ありがとうございますっ、司令官!頑張りますねっ!」
二枚目…その頃大和に率いられた榛名がまさかこの農場に接近中だとは知らなかった。駆逐艦パラダイスを堪能している私に次回…正妻の恐怖が迫る!
三枚目…五十鈴はまだ敵潜水艦と格闘していた!
四枚目はマイピクのアゴうさぎさんuser/9981946 »とのコラボで描いた一枚です。
原稿を渡された時既に卯月が脱いでいたので…弥生も脱がしてしまいました。
長々と長文失礼しました。次回に続きます。