Artist's commentary
電「先の深海棲艦のお話です」
むらむら「・・・うん」
電「私も雷と同意見で良い事って思うのです。深海棲艦が戦う事を止めれば、私達も戦わずに済みますし、深海棲艦だって助けられるなら助けれた方が良い・・・ただ・・・」
むらむら「ただ?」
電「私達艦娘は、深海棲艦に仲間を轟沈させられ過ぎました。木曾さんも身近な仲間を失っていると思います。そして私と雷も」
むらむら「・・・」
電「雷は仲間を失って以来、心配性になりました。誰かが危なくなったら自分を省みないで駆けつけて助けようとします。それが私から見て危なっかしいです。深海棲艦との戦いで海に沈んだ友達と、同じ様に雷が沈んでしまわないかと、私と響はいつも心配しています。今回だって、ムラサさんが居なかったら、もしかしたら・・・」
むらむら「・・・」
電「・・・ごめんなさいのです。話がずれました。深海棲艦が苦しんでいる事はわかりますけど、深海棲艦によって苦しまれられた人々も一杯居て、深海棲艦を憎んでいる人も一杯居います、ムラサさんのお話は手放しに理解してくれる人はあまり居ないと思います、むしろ、ムラサさんを批難して、仇と言わんばかりにムラサに危害を加えようとする人が多いと思います。少なくとも私達の鎮守府では。それが言いたくて・・・」
むらむら「うん・・・」
電「ごめんなさいのです、嫌味を言いたかった訳じゃないのです。ただ・・・」
むらむら「ううん、いいの・・・。」
電「でも、私も雷同様ムラサさんの事応援しているのです。ムラサさんみたいに強くて、深海棲艦の事を理解してくれる人が居るなら、きっと良い方向に転んでいるんじゃないかって、思っているのです。そうじゃないと、悲し過ぎます。」
むらむら「電ちゃん・・・」
電「だから、頑張って下さいなのです。雷同様、私にも協力できる事があるなら言って欲しいなのです(ニコッ」
むらむら「・・・うん、ありがとう電ちゃん・・・」