Artist's commentary
響「ごめんなさい・・・」
木曾「ん?何がだ?」
響「雷の事・・・。雷が勝手な事ばかりして、後でちゃんと謝らせるから」
木曾「気にするな。俺も何も気にしてない」
響「雷はこの艦隊に来る前、僚艦を失って以来、ちょっとノイローゼ気味なんだ」
木曾「・・・そうか。判った、配慮しておく」
響「有難う木曾さん」
響「でも・・・」
木曾「?」
響「木曾さんも雷に嘘をついた訳だから謝って欲しい」
木曾「・・・」
響「木曾さんは何も悪くない、あれが最善だったと思う。でも、雷の事心配してくれたなら、わかるよね・・・?」
木曾「・・・そうだな。お前達に僚艦をまた失わせる目に遭わせる所だったな。それは、悪かった・・・」
響「わかってくれれば、嬉しい。Спасибо(スパシーバ)、木曾さん。」
木曾「・・・。」
響「・・・私も雷を呼びに行くね」
木曾「ああ」
響「木曾さん」
木曾「ん?何だ?」
響「私は、雷も心配だけど、木曾さんも心配・・・」
木曾「・・今回の事は今回っきりだ。大丈夫だ。お前達に無用な心配をかけさせる程、大人気ない事はしないさ」
響「大人気ない・・・?木曾さんも子供でしょう?」
木曾「・・・お前達よりはずっと年上だ、お前も早く雷を慰めて来い」
響「了解」
木曾「・・・駆逐艦が俺を心配するなんて十年早い」
木曾「・・・まあ、気持ちが判らなくもない、俺だって見知った奴が死ぬのは嫌だからな」
ぬえっちょ『私はこれでもムラサと同じぐらい強いし、ムラサみたいに慈善活動してる訳じゃないんだ。邪魔立てするならお前も殺すしここに居るチビ共も殺す。』
木曾「あの時、奴にああ言われた時、俺は怯えてしまった。俺自身が死ぬのもそうだし、チビ達も殺されてしまうかもしれないと」
木曾「球磨多摩が居た頃は、俺は奴に気にせずに言い返したはずだ、その時はわからなかったからな」
木曾「・・・奴らの事は報告は出来ない。奴らがうちの戦艦と空母を襲っていた連中なら、本気を出せば・・・もし、気が変わったりしたら・・・」
木曾「・・・(ガクガク」
木曾「・・・大丈夫だ。あのセーラー服が居る限りそれはないだろう。大丈夫だ。大丈夫・・」
木曾「人間に襲い掛かるのは仕方が無くやっている、本当は敵意は無い。理解してくれ、でも、自分達の存在をバラしたら殺すなんて、あいつら何て都合が良い事を・・・」
木曾「奴らとのケリは俺がつける。俺でつけるんだ・・・」