「 ふ〜…どうだ、今日のいたずらも最高だったろう！ 」「 ええ、さすがあんたは悪知恵が働くわ。……あれ…？ 」「 …ん？どうした？ 」「 あんたの背中から何か出てる…あんた…！背中が煤けてるわよ！！ 」「 …ああ…そうか…ついに来たか… 」「 どういう事よ！！ 」「 いやな、オレも今まで山ほどいたずらをして来た。その罰を受ける時が来たんだな 」「 何なのよ、ワケが分からないわ！大体、あんたならそんなのなんとでも出来るんじゃないの！？ 」「 …いやまあそうなんだが…でもな、いたずらっていうのは、後で罰を受けるからこそ、思いっきり楽しめるものさ。だからオレはあえてその罰を受けようと思うんだ 」「 バカみたいだわ…それであんたはどうなるの…？ 」「 このまま光の粒になって、天国へ行くのさ 」「 何を言ってるの、あんたみたいな悪党が天国へ行けるわけないじゃない！ばかたれ！！ 」「 いやあ…神様はけっこう意地悪でな、オレにとって地獄みたいな所は、テーマパークぐらいにしかならないって事、ちゃんと分かってるのさ。だからな、目の届く所にオレを置いといて、おとなしくさせようって魂胆なのさ 」「 …そうなの…なんだかウソくさいわね…まあいいわ……ねえ、また会えるよね…？ 」「 ああ、会えるとも…いっぱいいたずらをしろ！誰よりも。そうして上まで昇って来るがいいさ 」「 …分かったわ！私、いっぱいいたずらするわ！誰よりもたくさん！誰よりも悪どく！一人でも多くの人を悲しませて、そうして私も天国へ行くわ！ 」「 ああ、がんばれよ！じゃあな 」