Artist's commentary
Quadruped-No.5『Sharia』
【Quadruped-四脚獣兵器-No.5】
四脚獣兵器とは。戦場、あるいは事故で身体の半分以上が欠損して日常生活を送ることが不可能となった少女達を素体とし、彼女達の意思に関係なく無理に強制サイボーグ化手術を施して四肢を全て"脚"とし、四足歩行をベースとした半機械生命兵器である。しかし現段階では全機体が不完全体の試作機。生身の頃に負った傷がスイッチとなり、"砲弾神経症"(シェルショック)等の精神的症状に侵され致命的な拒絶反応を見せる機体がほとんどであった。そのため拒絶反応を鎮静させるナノマシンを体内に組み込み、加えて精神安定と、自殺防止の二つを担う"口枷"を強制装着。更に鎮静化を安定させる決定打として、常時『快感』を与え続ける装置を乳房と性器に挿し込んでいる。性器と乳房を露わにし続ける羞恥心と、蠢き続ける装置の機能で彼女達が『快感』を感じれば感じる程体内のナノマシンが活性化し、機動力が上昇。彼女達がより強くなるシステムである。しかしこの機能にも欠陥があり、快感の波が最高潮に達してしまうと「エクスタシーロンダリング(ecstasy. laundering)』状態となり、性器から不純物を含んだ大量の液体を噴射しながら呻き続け、しばらくまともに動けなくなってしまうという欠陥がある。
シャーリアは元々大人数を束ねる軍団の長だったが、致命傷を負い表向きには殉職扱いされている。しかし研究機関の材料とされ、この状態に至る。今までの機体の中では最年長の22歳、精神状態も他に比べてかなり安定しており、精神力は秀でて強い。喋れもせず、人間としても扱われないが、彼女は"まとも"である。
(このNo.5シャーリアはecstasy. laundering状態になってしまい。無人の廃屋でやり過ごそうと思ったが、敵に発見されてしまった…。というシュチュ)