Artist's commentary
7月8月の里奉ちゃん
たくみさんのこのツイートhttps://twitter.com/0taku0/status/563736440199077888 から妄想した里奉ちゃん花火小話を一つしようかとおもいます。
漫画で書け?はて?
ちなみにこのツイートを見た当時のわたしのもりあがりっぷりとかその時のテンションで盛り上がったツイートは以下
@神山というか高山の花火大会はあの川の真ん中で船から火が出るんでなかったっけ????お空に上がるだけじゃないんだよねたしか…
@お祭りの日の太鼓の音とか雑踏とか、子供の声とか、そういうのを窓を開けて夏のアスファルトが少し冷えたにおいを感じながら、夕暮れの窓際で汗を流しながら聞くんだねほうたろうちゃん……
@花火の音は果たして聞こえるのかな?ねぇ、奉太郎くんの家では全ての音は聞こえないんだよ。里志とつながる電話の先の笑い声とか雑音に鮮やかさを感じて、俺には何も面白くない。なにがそんなに?と思いながら耳から鮮やかに犯されていくんだよ。侵略者は夕闇にもくっきりと浮かぶショッキングピンクさ
@花火大会だというのにめずらしく姉が家にいる、俺の近所に住む老夫婦は今日も飼いだしたばかりだという子犬をキャンキャンと吠えさせながらお決まりの散歩コース(つまりうちの前の神社で駆け回るコース)を周回にきた。花火大会とて全ての人間のイベントではないのだ。みたいなとこじっくり描きたい〜
高山の花火大会はあの川で手筒花火のうちあげ?ってのがあるそうです。空に高く上がる奴と、地面から生えてる奴。
奉太郎の家から、空に上るやつなら見えるかもしれないけど、手筒花火は見えないんだろうねってそういう…。音なんてもっと聞こえないんじゃないの?みたいな、里志はその時点で「奉太郎は今回の祭りの手法を知らないんだ」と察しがついちゃう。とかでもかわいい。奉太郎が嘘を重ねてみる話?とか想像できますね。そういう嘘から始まってもいい。奉太郎が嘘をついた理由を探すために里志は花火大会をたのしみつつかけまわるの、汗だくで。
嘘だと思った言葉の真実は、里志が奉太郎にかけた一本の電話で暴かれる。
でも里志は最後の最後できっと気づけない本当があるはずさ!でもそれも打ち上げる花火のおとでかき消されるの。最後に一言、じゃあ今からそっちへ行くね!
宵闇に紛れて鮮やかな口ぶりで花火の色を匂いを熱を伝えに来る里志くんはとってもショッキングピンクでいいなぁ~~。「ホータロー、君のモットーには叶うってもんだ。僕の口からこれだけの花火情報を引き出して、目を瞑って鑑賞会とはずいぶん省エネだ。夏にピッタリの風物詩だね。ねぇ、君の目にはどんな花火が見えているんだい?」「俺の目の前はお前しか見えないぞ、里志」みたいなそういういちゃいちゃなやつもいい。
花火大会の終わりの少し興奮した余韻に浸りながら少し触れ合って舐め合って、お互いの存在を確認しあって、「これでもまだ、向う側にあると思うかい?」って聞かれる。
薔薇色とはいえないショッキングピンクが揺れる。
奉太郎は嘘をついている。
みたいなとこまで妄想マッハしました。たくみさん最高です…よい夏を!!!!!