22日目
　ダメラ・オーベルトのヒヤマー・ドウジ氏が率いる考古学研究チームは13日、GQ東部Pケンタウリbで記者会見をし、第三次テルース戦争中に制作された音楽、美術品など、旧文明の遺産とみられる26点をサンタ・クララで発掘したと発表した。

　見つかったのは当時の人類側の主戦力であった水上機械化歩兵である艦娘の「hi-en」、「kuro-cho」、「ta-hari」が制作したと思われる音楽作品が1点、「Autumn-Cloud」が執筆したと思われる漫画、イラスト作品が15点、「naga-mon」が執筆したと思われるポエムが10点。調査及び発掘、復元は時間圧縮を用いて行われ、調査期間は25年（実時間は96時間）。いずれもデータの破損が激しく、完全に復元が成功したものは13日現在のところ「hi-en」達三名が制作した音楽作品1点と「naga-mon」のポエム2点のみだった。

　今回発掘された作品群は、どれも恋愛を扱ったものであり、異性間、同性間、異種間と、当時の人類の一般的な性的嗜好及び染色体を問わない驚異的な生殖能力を証明するものではないか、とヒヤマー・ドウジ氏は述べた。
　特に「Autumn-Cloud」の執筆したと思われる作品群は、第三次テルース戦争で主戦力として活躍した艦娘の詳細や生態、性行為などについて断片的ながらも描かれており、当時の生活様式や技術レベルについての裏付けになるのではないかと考えられている。

　ヒヤマー・ドウジ氏が率いる同研究チームは、宙暦4721年に太陽系第四惑星火星で旧人類ホモ・サピエンスの痕跡を発見し、注目を集めた。今回の発見については今後、更に解析をした後に全ての作品を惑星間ゲートを通じて多重亜空間ネットで公開する予定だ。

　15日はテルース滅亡から1億5095年となる。（第55793階層ネット＝識別番号AI401B67SC02）

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