Artist's commentary
Roderick x Cecil
セシル、ロディと。
セシルにとっては、別にロディは好きな男では無かった。
しかし、身近に他に親しい男が居なかったのだ。
セシルは、孤独だった。
男に馬鹿にされたくない、負けたくない。
そんな思いが女性であるセシルにはプレッシャーになり、精神的に余裕の無くなったセシルの態度は、周囲への反発となって表れた。
結果、セシルは騎士団の中で孤立する。
ただでさえ、女性のソシアルナイトは珍しいのだ。
唯一の女性であるセシルは、孤独に耐えながら、戦闘の恐怖とストレスと戦う。
そんな日々が続いたある日。
昔馴染みのロディと話す機会があったセシルは、酔った勢いで全てを告白。
強がっているが、本当は寂しい、このままだと、戦死するより先に、気が狂うだろうと。
子供のように泣きじゃくるセシルを、慰めるロディ。
ロディは他の男達と違い、セシルの事を悪く言ったりはしなかった。
そんな雰囲気になったのか、二人は野外であるにも関わらず、裸になって抱き合う。
セシルは、寂しさから、自分に言い寄って来る男に身体を差し出す事があった。
何せ、女性のソシアルナイトは珍しく、多くの男たちの気を引いた。
男に無下に扱われる事の多いセシルは、自分を大切にしてくれる男に抱かれる事に、安らぎを感じていた。
しかし、所詮は興味本位。
どんな男とも長くは続かなかった。
だから、ロディとのこの関係も、大した意味は無く、ただの性欲処理のものでしかなかった。
「あぁん…、気持ち…いい…、あ…ぁ…!」
気を遣って優しくしているつもりだったが、セシルが強く求めてくるため、次第にその行為は激しさを増す。
「あっ…あぁあん!あんっ!あんっ!あぁっ!」
ぱんぱんと、肌が鳴り響く程の激しいセックス。
すぐ目の前に、セシルの胸が見える。
激しく動く度に、揺れ動く少女の乳房。
いつもは厚い鎧の下に隠されているが、セシルの裸は、女そのものだった。
『何て可愛い…』
男を魅了する、二つの乳房。
その形も、大きさも、柔らかさも、その辺の安っぽい娼婦などとは比べ物にならない。
セシルの裸を見る機会など、ある筈が無いと思っていた。
見た目は、可愛らしい少女のセシル。
しかし、騎士であるセシルのガードは固く、肌など見せる隙は全くと言っていい程無かった。
元々、ロディにとってセシルは顔見知りのため、その裸を見た時の興奮は、計り知れなかった。
『セシルの、胸…』
恥ずかしそうに震える、少女にとって秘密の部分。
多くの男にとって憧れの、少女の、成長した乳房。
手を伸ばし触れても、セシルは怒るどころか、甘い声を出して喘ぐ。
あの凛々しいセシルが、男に犯されて娼婦のようによがりまくる姿に、興奮を抑えられないロディ。
気の強いセシルは、セックスに対しても積極的で、性の快感という欲望にも忠実だった。
「可愛いよ…、セシル…」
「あぁ…ロディ…」
血に塗れた身体とはいえ、女としての身だしなみは欠かした事は無い。
自分の美貌には自身があった。
女として『可愛い』と言ってもらえるのは、嬉しかった。
唇を重ねるセシル。
ロディに対する、愛情が込み上げて来る。
「はぁ…、ん…、ん…っ」
舌を滑り込ませ、ロディの舌を探すセシル。
くちゃ…ぴちゃ…くちゅ…
ロディの口の中を這い回るセシルの舌。
戸惑いながらも、それに応えるロディ。
舌を舐め合い、絡め合いながら、ひたすら唇を吸い、しゃぶりまくる二人。
恋人同士のような、熱いディープキス。
セシルもロディも、今だけの関係だと言う事は分かっている。
しかし、少なくとも、今だけはお互いの事が、世界一好きだった。
「セシル、可愛いよ…、大好きだ…セシル…」
「あぁあんロディ…!ロディ…!大好きロディ…!私もあなたの事好き…!あぁあん…!」
『好き』という言葉は、滅多に使わない。
それ故に、使えば使うほど恥ずかしく、同時に興奮も高まっていった。
「イクよ…もういく…!セシル…!ああ…!」
「来て!来て!きてきてぇ!ロディ!ロディ!あぁんロディ!」
じゅぽじゅぽと淫らな音を立てる結合部。
パンパンと音を立てる若い肌。
甘い喘ぎ声を響かせ、繋がりを楽しんでいるその姿は、誇り高い騎士の行為とはとても思えなかった。
「い…!イク…!セシル!セシル――…!」
力の限り腰を打ち込むロディ。
凄まじく激しいセックス。
娼婦相手でも、ここまで激しい行為は有り得ない。
「あぁん!いっちゃう!いっちゃう!私もいっちゃうぅ!ロディ!ロディ!あぁんイクぅ!イク!イクの!イクのっ!イクのぉっ!あぁあんイクぅ――!」
ぱん!ぱん!ぱん!ぱん!
鮮やかな音を響かせる、セシルの尻。
鍛え抜かれた戦士の身体は、引き締まっており、普通の女とは性質が違っていた。
「セシル!出すよ…!いい…!?」
「あぁあん出して!出して!私の中で出してっ!イって!イってぇ!私もイクからぁ!」
ロディは腰を引き、最後の一撃を加える。
ぱぁあんっ!
一際大きい音が響いた後、弾けるペニス。
どくん!
びゅっ!
吐き出される、温かい液体。
セシルの対奥を、直撃する。
「あぁああああああ―――んんっっ!!!!」
ロディにしがみつき、絶頂による射精を受け止めるセシル。
セシル自身も、絶頂に達した。
「ああぁ…あぅ…あっ、あっ、あっ……」
どく、どびゅ…
流し込まれる精液を感じながら、セシルは男に犯される快感を享受していた。
それ以来。二人は戦闘の時以外、全ての時間を、お互いの欲望を満たすためだけに使った。
それは、恋人同士の関係ではなかった。
しかし、恋人同士よりも深く、愛情に満ちた関係だった。