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Artist's commentary
ヤマハ DT200R(3ET)
1980~90年代に隆盛を極めた2スト200ccクラスのオフ車の中でも常にトップクラスの人気を保ち続けたヤマハDT200Rですが、その最終モデルとなったのが88年に登場したこの"3ET"型であります。
YPVSやモノクロスサスペンションといった特徴的な装備は受け継いでいるものの、エンジンは出力特性を見直した新設計となっているほか、車体についても小ぶりなライトカウルによる精悍な顔つき、両側に装着された大型シュラウドやシンプルながらイカしたストロボカラーなど非常に洗練されたデザインとなっており、数あるDTシリーズの中でも特にカッコよろしい一台だと思います。(DT系は例外なくみんなカッコいいですが…)
しかしこの頃になると125/200での互換性を捨てて250専用設計の車体を持たせたCRM250RやRMX250Sが登場し始めたために兄貴分の200Rはよりレーサーに近づけたDT200WRに、弟分の125Rはセルスターターや大光量ライトを装備し使い勝手を高めたモデルにそれぞれ進化していくこととなり、結果としてこの形がDTの最後の車体共有モデルとなっています。
ヤマハの2ストオフ車の血脈自体は競技用のYZ系列という形で続いてはいますが、いつか公道を走れるDT系列として復活してほしいなぁなんて…