性的に興奮したときの彼女の唾液は非常に粘っこく、喉や口蓋に絡まってしまい、嚥下することが困難であった。少年の口内で幾重にも糸を引き、泡立ちが呼吸を奪う。
天の聖杯である彼女は全ての生命情報を持つため、人間が命の危機に瀕すると子孫残存本能が働き、性的に高まることを本能的に理解していた。加えてブレイドとしてドライバーである少年の状態を感じ取れるため、性的興奮はピークでありながら意識は失わないギリギリの窒息状態を維持するように、自らのキスと唾液でレックスの呼吸を管理することは容易であった。
しかしそれは、レックスにとっては窒息しているにも関わらず朦朧とした意識は継続し、酸欠の苦しみと襲いくる性的快感がないまぜとなる地獄であった…。

※追記 : バカな解説画像を追加しました。