Artist's commentary
#14・邪悪な魂
●…記憶の中の父は何時も優しかった。 母が亡くなった時も泣きじゃくる幼い自分の肩を優しく抱いていてくれた。大きくて暖かい…そんな優しかった父がモンスターを使って世界征服を企むとはとても思えない…――だが、真実は残酷だった。
●愛する妻が死んでから男の心には陰りが生まれていた…その心の闇は徐々に膨らみ…その心を見透かされ村を追放された事を皮切りに男をチカラの探求に走らせた。 男は単身ヒノトリを捜し求めた…心を荒ませた男の望みはただ1つ、村を追い出した者達を見返す為の己が力の証明!その曇りきった心がヒノトリではなく『 ムーの魂 』が眠る遺跡へと男を誘ったのか…男はムーの魂に取り憑かれ、ムーの記憶とチカラを得た男はその『 邪悪な魂 』を『 恨み・憎しみ・業 』といった負のエネルギーによって更に高める為に、そして『 完全体 』となるべく『 ムーの本体 』の眠る場所を探すのに必要な『 ガイア石 』を手に入れるために自らの産まれ故郷の村をワルモン達に襲撃させ、実の娘まで亡き者にしようとしたのだった…!【※8話:雨上がりの空に・pixiv #46717868 »】
●ワルモンに変えられる事を拒むホリィにムーは選択を迫った『 戦って死ぬか・自害するか 』…もはや父とは呼べぬ怪物を前にホリィは戦う事を選び、その姿に呼応するかの様にハヤブサ率いるドラゴン盗賊団の助けを借りて浮遊城に忍び込んだゲンキ達が駆け付ける! だが状況は変わらず絶望的…緊迫する空気の中、ムーの動きを警戒するゲンキ達の視線はムーがその手にした『 ガイア石 』に向けられた。 ガイア石はホリィの故郷に伝わる石…もうホリィにしか使えない筈だが…まさかムーにも使えるのか?! 事情を知らないゲンキ達をあざ笑いながらムーはガイア石の『 本当の使い方 』を7人に見せ付ける…ガイア石の輝きによってフロアいっぱいに映し出された映像は極寒の景色…吹雪の中にそびえ立つ大きな雪山…其処に最悪が眠っている…!
●いよいよ窮地に追い込まれたゲンキ達を救ったのはピクシーだった。ムーに不意打ちをしガイア石を奪い返し、脱出の手助けをすべく自ら盾となった彼女は浮遊城から吹き飛ばされボロボロになりながらもゲンキに微笑んだ「 借りは返したぞ… 」。ピクシーとその従者ブルーマウンテン…2人との友情に打ち震え、更にホリィ救出作戦を見事成功させたことでハヤブサにムー打倒の希望として見込まれたゲンキ達7人は改めて巨大な悪に立ち向かう決意を燃やすのだった。
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