Artist's commentary
#10・氷のピクシー
●広大なヘブンズキャニオンを越える空の旅は既に半日に及び空が茜色に染まったころ事件は起きた!出発の際にクロロマンの妨害を受けた事が仇となったのだろう燃料切れのトラブルに続きエディからアイアンバードの細かな操縦法を聞きそびれていたため前方に出現した岩山を回避出来ずゲンキ一行は気球を失うことになってしまったが何とか北の大地へと降り立った。
●翌朝、ムーの支配が進んでいるという土地に対する不安など笑って誤魔化せのタフな精神で歩き続けてたどり着いた場所はエディの話に聞いたワルモンが人間を奴隷として働かせる円盤石の発掘場の1つだった。マグマグミに他の奴隷の見せしめのため処刑されそうになっていた男性ミックを救出した一行はこの一帯を支配しているのがムーのワルモン四天王の1人ピクシーである事を知ると、一先ず働かされていた人間達を逃がし発掘場で追っ手を食い止める役を買って出るのだった。ミック達から聞いた話ではどうやらピクシーはムーの命令を受けノースタウンで多くの人間達を使って何かとても巨大なモノを探しているらしい…。円盤石の他に一体何を探しているというのか…そしてとても冷酷で恐ろしいと言われているそのピクシーはどんなモンスターなのか…分からない事だらけのまま夜を迎えた一行の前に姿を現したのはブルーマウンテンと多くのモンスター達を従えたワルモン四天王ピクシー本人だった。
●まさかの四天王直々の登場に激戦の予感が走ったが、冷たい笑みを浮かべるピクシーの背後には追っ手に捕らえられ磔にされたミックの姿が…! 卑劣な手段に怒りを覚えつつミックの開放を条件に渋々捕らわれる事にしたゲンキ達…だが噂に違わず氷の様に冷たい眼をしたピクシーはあろう事かミックに電撃を浴びせてその戒めを解くと別の意味で自由にしてやったと笑い出すのだった…。
●余りに冷酷非道なピクシーの態度に遂に怒り心頭となったゲンキは命を何だと思っているんだとピクシーを殴りつける…予想だにしないゲンキの行動に敵も味方も驚愕する中、コチラも怒りを顕にしたピクシーとゲンキ&マンナのバトルが勃発!しかしミックにつづきホリィを人質に取られ身動きが取れないミント達の視線の先でゲンキとマンナは圧倒的な実力の差に手も足も出せず荒廃した大地に出来た谷底へと落され、捕まったホリィ達は呆然とゲンキとマンナが消えた大地の裂け目に目をやりながらピクシーの根城であるノースタウンへと連れ去られてしまうのだった……。
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