Artist's commentary
#06・私はセピアリエーヴル
●ガイア石の導きで頼もしい仲間が増えたのは嬉しいが懐は寂しくなる一方でとうとう金欠に陥ったゲンキ達は訪れた大きな街で行われていたモンスターバトルの大会に参加し賞金を得ようと思い立った。傷が全快したミントも鈍った体を慣らすためにと乗り気で大会に参戦!クチは悪いが流石は死の竜巻というピクシー種には若干不釣合いな異名を持つミントの強さは本物であっと言う間に決勝まで勝ち上るが決勝の相手は只者ではなかった。翼も無くハム度が異様に高い風変わりなセピアリエーヴル…ミントにも負けない鋭い攻めを見せておきながら危うくなるやひれ伏して謝り出すその食えない態度に根が純なミントはまんまと騙され不意打ちにまさかの「おなら攻撃」を受けてKOされてしまうのだった。
●怒りが収まらないミントをなだめつつ準優勝の賞金で食事をしようとするゲンキ達の前にホクホク顔のセピアリエーヴルがやって来てズルい勝ち方をしたお詫びに豪華ディナーをご馳走させて欲しいと言ってきた。裏があるに違いないと食って掛かるミントの言葉ももっともだと思いつつ、ホリィはゲンキとマンナ、ヘビーダイアナやミントと同じ様にガイア石が反応を示した変わり者のセピアリエーヴルとの出会いに意味を感じて彼女の招待を受ける事にした。
●高級ホテルでの豪華なひと時…準優勝どころか優勝賞金も消し飛ぶ様な持て成しに戸惑いつつホリィも厳しく乏しい旅暮らしだった仲間達と共に贅沢な一夜を素直に楽しむことにしたのだった。楽しい時間はあっと言う間に過ぎ去り、朝になると準優勝の賞金と共にセピアリエーヴルの姿がホテルどころか街から消えていた……。してやったりという顔で意気揚々と街道を行く食わせ者の完全勝利で決着かと思いきや、本気で怒ったミントの猛追と恐ろしい制裁を受けて流石に反省…しつつヒノトリの円盤石に新たな儲けのニオイを感じ取り、計算高いセピアリエーヴルはホリィの旅の供に加わるのだった。
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