Artist's commentary
窓際の君
シンジ君の転校初日、包帯だらけの綾波の周りには誰もいなかった。普通、クラスメイトがこれだけ↓の怪我してたら「どうしたの?」「大丈夫?」(なにがあったんだろーね…ヒソヒソ)くらいあってもいいじゃない? 町を救ったシンちゃんは話題の人だったのに。綾波だってその戦闘で怪我したのに。でもきっとこのことを、彼女は寂しいとは思わないだろう。この杞憂を「同情はいらない」と言って拒むんだろう。二十歳くらいの自分がそう言われたら「ああ、そう…」といって手出ししなかったに違いない。でも今、加持さんと同じくらいの年になって思うのは、女の子は守らなきゃいけない。どんなに強い子でも、たとえ相手に邪険にされても、大事な人なら一生懸命に守らなきゃだめだ。…それは恋愛感情じゃない。そうじゃないけど「好きだ」とか「愛してる」とか、そんな告白と同じくらい恥ずかしい決意だ。でも、躊躇してちゃ守れない。失ってからじゃ遅いんだ。──そんな気持ちを込めて、守ってあげたくなる女の子を意識して塗ってみた(線画pixiv #2661148 »)。ガラス細工を扱うように、大事に慎重に。結果はいつもと同じでしたーw