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  • ? hitohinoto 13

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Meta

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Information

  • ID: 4001623
  • Uploader: Elfaleon »
  • Date: about 5 years ago
  • Size: 799 KB .jpg (1447x2047) »
  • Source: pixiv.net/artworks/82752606 »
  • Rating: General
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original drawn by hitohinoto

Artist's commentary

  • Original
  • 始まりは桜の頃に

    ────────────────
    仕事を終えた土曜の昼下がり、来月から2週に一度の外勤で行くことになった山村へ一度足を運んでみることにした。日は長くなってきていたが、向こうの朝夕はまだ肌寒いだろうと、仕舞いかけていた羽織を取り出して車に乗った。高速道路を40分も走れば市街地は尽き、田起こしの済んでいない田園ばかりが広がるようになる。前のトラックに続いてインターチェンジを降りると、色褪せた国道がほそぼそと、それでも真っ直ぐに続いている。ここからさらに山間を目指す。交互に現れる小集落と工場群をいくつも通り過ぎると、徐々に道の両側に丘陵地が目立ち始めたところで、比較的大きな集落が現れる。
    交差点を曲がり細々した町道を縫っていくと、新しい外勤先は程なくして見つかった。2階建のほぼ四角に近い鉄筋コンクリートの建物は思ったより小さく、古かった。今は休みのためか入り口は閉まっており、特に興味をそそられる様な構造物も見つからなかった。ほんの一、二分の滞在だったが、ここを後にして周辺の市街地を散策することにした。
    広くもない道を少し戻ると、行きには見えなかったこちら向きの看板に、筆で「夜語神社 1.2km」と書いてあるのが目に入った。これまでの道のりで他に気になるような目的地も見つからなかったため、特に信心深い方でもないが、挨拶代わりに行ってみることにした。駐車場の入口が分かりづらく、数度通り過ぎて辺りをぐるぐるする羽目になったが、入ってみれば比較的きれいに掃除されていた。車も他に何台か停まっていた。境内の入口に、最初に見かけたときと同様の手書きの案内板が立っている。こちらは裏参道にあたるようだ。鳥居をくぐると、敷石はすぐに石段へと繋がり、折れ曲がりながら山の上まで続いているのが途中まで見える。何の気無しに登り始めるが、緩やかな勾配は思った以上に長い。地元の住人と思われる老人とも一度、軽く挨拶をしてすれ違った。軽く呼吸が早くなってきたところで、石段は終わり周囲が少し開けた。
    そこには満開の桜が一本堂々と立っており、時折吹く風にその花びらを散らしていた。自宅の周囲の桜並木はすでに散ってしまっていたため、この予想外の光景には少々驚いた。辺りに小さい手水舎とベンチも何個かあり、ここで少し休憩できるようだ。奥の方にはまだ本殿へと続く道も見えるが、確かに一度足を止めるのに十分な景色だと思い、とりあえずベンチで少し休むことにした。木々の隙間から射す日はすでに少し傾いていたが、午後の陽気がまだ心地よかった。それなりの花見スポットなのか、後から参拝客もちらほら現れては写真を撮り、本殿への参道へ向かっていった。思えば今年は、このように落ち着いて桜を眺めることもないまま、気がつけば満開の時期を逃していた。そこにたまたま、時期は少し遅れたがこの光景を見ることができた。これを見ただけでもまあ来た価値はあったのかもしれないと思いながら、休もうと少し目を閉じようとしたところで、先程登ってきた参道から一人の人影が現れた。
    その女性は、この長閑な境内にあって一際目立つなりをしていた。限りなく淡い萌黄色の髪は奔放に外側に向かって咲き、鉄砲百合を彷彿とさせた。ターコイズブルーの着物には鮮やかな花がいくつも描かれ、華やかな歩き方に彩りを添えていた。ここには異質といっても良いような風貌だったが、不思議と周囲の空気に調和していた。彼女も観光客なのだろうか。何かを探している様だったが、桜を見つけた途端、満足気な顔で枝の方へ小走りで近寄ってきた。こちらに気づき一瞬だけ目が合ったが、意にも介さず木の周りを楽しげに何周か回りながら、枝ぶりを下から覗き込んだり、落ちてくる花びらを捕まえたりして、何やら小さく独り言を言いながら子供のようにはしゃぎ回っていた。予想外の光景に、しばらくは呆気にとられてただその行動を眺めていたが、後から来た参拝者もちらちら彼女の方を見ながら何人か通り過ぎたところで、ようやく彼女も気が済んだのか、楽しそうな足取りで本殿の方へと去っていった。
    随分元気な人間もいるものだとしばし思案した後、もう一度桜を一瞥して参拝を続けることにした。続きの参道もそれなりに長かったが、先程の光景を思い返しながら歩いていると、大分短く感じられた。薄暗い本殿がある場所はうって変わって厳粛で静謐な雰囲気で、ちょうど参拝客が途切れたところだったのか、自分以外には誰もいなかった。あの女性とはすれ違いもしなかったが、表参道から帰ったのかもしれない。少し涼しさがまじり始めた空気の中、新しい土地への挨拶を兼ねた参拝を終え、この日は帰路に着くことにした。

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