Artist's commentary
2月15日
魔理沙は待っていた――彼女が来るのを。
花を愛で、鳥と戯れ、弾幕ごっこを興じる内に、日は暮れた。
2月の空気は重く、冷たい。
かじかむ手を吐息で温める。冷たい手で触れたら、彼女が可哀想だったから。
やがて月は巡り、鈍く輝く陽光が顔を覗かせた。
今日は2月15日。
約束の日、彼女はやってこなかった。
「……ちぇ」
朝日が目に染みる。もう寝てしまおう――寝室に向かった魔理沙は、かすかなノック音を聞いた。
慌てて玄関へ向かうと、青ざめた表情のアリスがいた。
「ごめんなさい! チョコレート……うまく作れなかった……」
表情が覗けぬほど深々と頭を垂れるアリスに、魔理沙はにこやかに微笑んだ。
「気にすんなって。お前が来てくれたら、それでいいんだよ」
「魔理沙ぁ……」
力なく飛び込んできたアリスを抱き留める。
アリスの髪からは、ほのかにチョコレートの香りがした。
「入ろうぜ。ホットチョコレートでも飲むか」
「うん!」
■その後、アリスはスタッフ(魔理沙)が美味しくいただきました。絵の状態はお仕置きです。■なぜか、塗っているときに延々ガッチャマンを口ずさんでいました。■2/15付けR-18DR87位!? マジでか……。評価、ブクマ、タグいじりありがとうございます<(_ _)> あとアリスのおぱーいに感謝。