
Artist's commentary
う~、ぱつりー☆(裏側)
動悸は激しくなる一方だった。
素晴らしきパチュリーの線画を手に入れた小悪魔は、
パーフェクトプランを立ち上げ、桃源郷にいるであろう
至極の『パチュリー』像に近づけるため、その腕をふるった。
決して本人に気づかれてはならない――そのため、体調不良を装って、
部屋に閉じこもっていた。
「ああ……パチュリー様……パチュリー様……」
この愛らしい姿はどうだ。抱きつかずにはいられない衝動に駆られて、
何度も画面に頭をぶつけた。
ああ……どうして画面の中から出てこないのだろう。
手をこまねいてみても、画面の中のパチュリーは愛らしい顔こそすれ、
近づいてきてはくれない。
画像を拡大して、その尊顔をうっとりと眺めることしかできない。
「はぁん……パチュリー様……」
■「――!?」
小悪魔に名前を呼ばれた気がして、ドアを開けたパチュリーは慄然とした。
具合はどう? 何か欲しいものがあれば、持ってきてあげるわ――
そう、パチュリーは珍しく体調の悪い小悪魔を心配していた。
ところがどうだ。小悪魔は恍惚として画面を凝視しているではないか。
「さ……作者は病気だわ……!」
気のせいである。
■線画をお借りしておきながら、こんなことをしてスミマセン、15さん<(_ _)>