
Artist's commentary
少女さとり
パジャマパーティの醍醐味といえば猥談よね、という霊夢に、他の面々が色めき立つ。しかし、さとりにはいまいちピンと来ない様子だった。
「んじゃ、トップバッターはさとりね」
「え……?」
霊夢に振られ、戸惑いを隠せないさとり。
今宵の集いは、端から見れば呑み有りのパジャマパーティだが、さとりの立場としては地霊殿の代表である。ここでひとつ、アドバンテージを取っておけば、今後に影響するものと考えられる。
「あの……」
「お、いきなり始まっちゃう? よし、みんな心して聴くように!」
場が暖まってしまう。これはもう、語るしかあるまい。
「どうしても、言っておきたいことがあるんです」
「何?」
さとりは意を決して、口を開いた。
「語る前に鼻血が出そうな想像を働かせてる人がいて、うまくしゃべることが出来ません」
「……この、エロ娘が!」
「な……エロ娘とはなんですか!」
突然、魔理沙は立ち上がると、マスタースパークを撃つ構えを取った。
まさか、近距離で吹っ飛ばすつもりなのか――否。
「――さとりのお漏らしさとりのお漏らしさとりのお漏らしさとりのお漏らし――」
「何言ってんのこの人!」
ささやかれる言葉とともに、さとりの脳裏には魔理沙の想像が流れ込んでくる。
「ダメだこいつ……早く病院連れて行かないと――!?」
『さとりのお漏らしさとりのお漏らしさとりのお漏らしさとりのお漏らし……』
大合唱に、さとりは戦慄した。
果たして自分は、漏らさずにこの会合を耐えきれるのか――
■エアブラシの練習、ということでエアブラシのみで描いてみまんた。大して変わらないな!\(^o^)/