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Artist's commentary
習作「剣士」
習作で「剣士」です。
ファンタジーの練習です。何枚か描けたらいいなと思っています。
以下、設定です。
この世界の「剣士」は、端的に「剣で闘う者」を指すわけではない。
一定の階級、家柄、血縁などから特定の人しか所属することができない「剣士ギルド」に所属して初めて
「剣士」という職業になることができる。
剣士と言うのものはそもそも、街を収める王族に仕え、護衛から土地の防衛、自治などを行う者達の
集まりを「騎士」と言い、その見習いの者を指す言葉だった。
例外的に厳しい試験をクリアした者や、王族や貴族、上流階級より推薦を受けた者が
「剣士ギルド」に入る場合もあるが、ギルドを構成する人のほとんどは、貴族や王族の出のものであり、
例外的にギルドに入ったものは風当たりが強く、不当な扱いを受けることもあると言われている。
しかし、人間だけでなくエルフや亜人、獣人など、様々な種族が行きかう文化が構築されつつある昨今では、「剣士ギルド」にもその波が来ており、改革が進められている。
今の若いギルドメンバーたちの間では、率先して種族や出生の壁をなくし、新しい「剣士ギルド」としての立場を確立しようとしている。
しかし、騎士と言うものは、剣の実力だけで慣れるものではなく、あらゆる学問に精通し、内政や、法律などの知識に加え、礼儀作法なども重要視されるため、文化的な差異を含めて問題が山積みのようである。