Artist's commentary
けものフレンズ かばんちゃん セルリアン苗床大ピンチ
「何、これ…」
上下左右見渡す限りのセルリアン、その全てがこちらを観察するように生気のない黒い瞳を向けている。
気を失っている間になにがあったのか、ボロボロになった衣服から素肌が露わになり、胸や秘部に視線が向けられているような気がして、羞恥と困惑が錯綜する。
自分の四肢に目を向けると、後ろ手に膝立ちのような体勢で手足の先がセルリアンの中に埋もれてしまっている。
もしかしたら引き抜けるかもしれないと考え、そっと手足に力を入れてみる。
その瞬間、強い力で手足を締め付けられ、だらりと垂れていた触手が、こちら威嚇するように暴れ出す。
その中の腕くらいの太さはあろう触手が顔前で止まり、こちらにゆっくりと近づいてくる。
「――ッ!」
身体がこわばる。
だが、触手はぬるりと頬に触れるだけであった。
触手は頬から下へと向かって、首筋、胸と、ぬるついた表面の触手は舐めるように素肌を撫でる。
へその前で一度止まり、つついてから首を傾げるような動きをしている。
そして、股間あたりまで移動すると、そこで止まった。
「…ッ!? なにを、して…ッ」
突然、触手は秘部だけに先端を擦り付ける動きを始めた。
「やめてくださ…っ、そんな、ところッ…!」
誰も触れたことのない部分をなすがままにされる羞恥が耐えられず、身をよじり抵抗する。
「いや…ッ」
擦るだけではなく、だんだんと力強く押し付けるような動作も加わり、くちゅ、くちゅ、と言う湿った音も激しくなってくる。
押し付けるような動作が強くなる毎に、これは、このまま許してはいけないことなんだという気持ちが膨れ上がる。
「や、やだ、お願い、やめてくださ…」
触手がひときわ強く先端を押し付けた時、ブツリという音と共に激痛が走る。
「―――ッッッ!うぁ…ッッッ!!!?」
セルリアンの触手が、股間から自分の中に入って来たのだと感じた。
そのまま巧みに中を掻き分け、更に奥へ奥へと進もうとしている触手による痛みに顔を歪めながら、どうして今自分はこんなにも悲しいのだろうと、何故か涙が溢れてくる。
されるがままただ羞恥と痛みに呻いていると、触手は最奥に達したのか動きが止まる。
「ぅ…お、終わっ、た…?」
そう思うも、触手は不意にぐぐ、とこれまでとは違った動きを始める。
最奥をほぐすようにつついたり揉むような動作で、何か明確な意思を持って動いている。
自分が一番奥だと思っていた「その先」に、この触手は侵入しようとしている、そう感じた。
「い、いやっ、それ、それだけは…ッ」
言い終わるより早く、ずぐ、という音とともに、触手が身体の芯を突き抜ける感覚が襲う。
「あ、あぁあーーーーーーッッ!!!」
同時にやけどしそうなほどの熱い何かが、びゅぐ、びゅぐ、と篭った音を立てながら、中に叩きつけられている。
へその内側あたりに丁寧に塗りつけるかのように、奥に何かを噴出しながら擦り付けている。
「ぼ、ぼくのなか、ぁ、いじめない、でくださ…ぁぁ…ッ…!」
ショート寸前の頭で、必死に抵抗を試みるも、届かない懇願を口にする事がやっとであった。
――。
しばらくが経ち、ふと触手の動きが弱まった。
「う…うくっ…、…うぁ……?」
同時に、内側を満たされる痛みや苦しさが、強い何かに置き換わる未知の感覚が全身を襲う。
この感覚に飲まれると、帰ってこれなくなる。そう直感し、再度脱出を試みる。
セルリアンは油断しているのか、拘束している部分の力は弱くなっていた。
「今なら…ッ」
せめて腕だけでも自由になれば、なんとか出来るかもしれな――
ぶちゅ、という湿った大きな音と共に、全身を襲っていた未知の感覚が、抑えきれない濁流となって押し寄せてきた。
「!!?くぁ…ぁっ…ッ!!!?」
目を見開き、身を震わせる。
触手は、その先が秘部から抜ける寸前まで下がると、一気に最奥まで突き込むという動作を繰り返し始めていた。
「は…!んぁ、だめ、それ、だ、め…ッ…!」
太い触手が大きなストロークで最奥まで突きこまれると、外から見てもわかるほど腹が膨らんでいる。
為す術もなく体中を電気が走るような感覚に打ち震え、腕は再度セルリアンの深くまで埋もれてしまった。
「やっ、んぁ…ッ、やだ、いやぁっ…!」
自分が自分でなくなるような不安、我慢しようとしても甲高い声が溢れ出て来る。
なんとか逃れようと身をよじり、やめて欲しいと懇願する間も、触手は容赦なく責め立ててくる。
「やめ、おねが…っ、ら、め…ッ!」
理性を少しずつ溶かされながら、弱々しい拒絶の言葉が虚しく響く。
「こ、こん、なの…ッ」
こんなの、ダメだ
「ぼ、ぼく、にげなきゃ、なの、にぃ…っ」
このままじゃ、戻って来れなくなる
「らめなの、にぃ…ッ…もっと、いじめてほし…なん、でぇ…ッ…!」
自分でも信じられない言葉に驚く、吸い付き、擦り上げられる毎に、理性と身体が一致しなくなってくる。
その様を観察するように、周囲の黒い瞳がこちらに向けられる。
恥ずかしいところを大勢に見つめられている…それを感じる度に、内側がきゅん、と収縮する。
「見られながら、ぼく、…やぁぁ…っ…!!」
いけないことだとわかっているのに、見られて、虐められたい…もはや、そう思う自分を抑えきれなくなってしまっていた。
「はっ、ん…!ふぁ…っ!ぁッ…!」
朦朧とする意識で、潤んだ目を閉じ、責め上げてくる触手に集中する。
求めるように腰を前後し、それに応じて触手が更に強く突き込んでくる、膨れ上がった感覚が理性を溶かし、溶けた理性が更に被虐的に触手を求める。
受け入れた感覚が、加速度的に膨れ上がっていく。
「あ…ッ、何…?ぼく、なにか、なかぁ…っ、来る…ッ」
膨れ上がったものが破裂するような、そんな何か大きなもの来る、そう感じた。
すると、それを待っていたと言わんばかりに、触手の動きが一層激しくなり始める。
「やッ、こんなッ、ぼく、こわれちゃ…ッ!」
体ごとガクガクと揺さぶられるほど最奥までを強く突き上げられ、最後の「何か」が来るのだと予感した。
「だめっ、だめで、すっ、ぼく、こんな、あッ、だめになっちゃ…ッ!ぁ、あ…きちゃう、なに、か…ッッ!!」
――そして、その「何か」は訪れた。
「ふぁあああああああーーーーーーーーッッッッ!!!」
ドクンッ、と何度も大きく脈動しながら、最初のそれとは比べ物にならないほど熱く濃い何かが、弾けるように注ぎ込まれていく。
腹が大きく膨れ、秘部から勢い良く溢れるほどの量が、際限なく、際限なく、触手の脈動は止まらない。
「あっ、ぐ、ぁッ…ッッ!!!!」
反り返った身体で痙攣を繰り返し、バチバチと頭の中に火花が飛ぶような感覚が支配する。
――。
ひとしきり痙攣を繰り返した後、糸の切れた人形のように身体は弛緩してしまい、もはや指一本動かせなくなっていた。
「ぼ…ぼく、たべられ、ちゃった…ぁ…」
辛うじて意識は保ってはいるが、力なく息をする彼女の虚ろな瞳からは、もはや逃げる意思も消え失せている。
被虐と羞恥を受け入れた彼女に助けが来るまで、あと114514時間…。
ヒトを増やす為にかばんちゃんに注ぎ込まなきゃ(ホモ・サピエンス並の使命感)