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Artist's commentary
Remilia
シャバ シャバダバロゥ リリアーヌパンコレッタ ああ私が今からトイレに行くとするならばその階段を下りねばならぬ。いやだ。とてもいやだ。あそこには床から私に詰め寄るあれがいるのだ。毛布を巻いてもそれは防げない。私の靴下の繊維を難なく通り抜けやってくるあいつ。憎たらしい。金持ちらは知らない。あいつの憎たらしさを知らない。あいつのことを思うと脊髄がかゆくなる。一階の居間で眠るからこんなことになるのだ。昼寝は良くない。のどが渇く。いいことなしだ。かかってこない電話を待つのは気分がわるいのだ。まずろくなことにならない。頼みごとをしておいてお礼を言う気にすらならなくなってくる。無関係で無責任なあいつにやつあたりしたくなってくる。ずるさを増してやがる彼はそのひねくれた知恵でことごとく挑発してくれるのだ。箸を折りたくなってくる。やつと食う飯はまずいのだ。加えてこの寒さ。ドアノブだって僕に優しくはしてくれない。いいぜお前の力を借りなくたってここは開くんだ。泥棒じゃないぞ。僕の部屋だ。ああ冷える。そのままどこかに保存できそうなほど冷える。何かの映画で足が凍って脛からちぎれた男を思い出すほど冷える。あれは確か土曜のアクション映画だった。女が消火器で殴られるのは見ていて気分が良くなかったな。あんな映画でも思い出されることなんてあるものだ。洗面台から温泉がわけばいいのに。寒い。寒い。と考えながら描きました。コタツに入ってきますー。