Resized to 85% of original (view original)
Artist's commentary
ふんどし祭の日
日本のどこかに存在する村の、五穀豊穣と子孫繁栄を祈願する祭―
その祭では、老若男女問わずふんどしを締める決まりがあります。
小さな頃から慣れ親しんだ祭でも、自分のお尻を青空にさらけ出すのはなんだか…と、女性として成熟した年齢なりに恥じらう萌衣子(メイコ)。
「萌衣子!どうした。行こうぜ」
村の隅でうつむく萌以子の元へ、鋼一郎が迎えにやって来ます。
「うん…でも…あの、お尻がすーすーしてなんだか…恥ずかしくて」
「何言ってんだ!今日のお前はまるで昼間に出た満月だ。本当にきれいだよ。さあ、一緒に行こうぜ!」
「う…うん…」
鋼一郎の大きな背中に隠れながら、萌衣子は村の中心へ…。
そんな二人に村の皆が声をかけます。
「ハハハ!山からゴリラでも下りて来たんかと思ったら、鋼一郎さんじゃ!ええ男っぷりじゃ!」
「めいちゃん、鋼一郎さんに隠れとったら見えんがな。出ておいで。ええ男にはきれいな女がついとらんと。」
「めいちゃんは本当にきれいになって…。ついこの前まで小さかったのに」
「仲がええよねえ。もう今日でつがいに選ばれて、夫婦になるんじゃろうね」
仲が良い男女は祭の日に「つがい」として村の皆から認められ、その夜に夫婦になるのです。
鋼一郎と萌以子は、今日の祭で結ばれるのでしょうか…。
---------
高画質・高解像度pngデータ
https://www.fanbox.cc/@mano-marino/posts/5933752