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Artist's commentary
はやぶさ
小惑星の調査のために地球を離れて7年間、数々のトラブルを乗り越えて、やっとのことで地球に帰ってきた探査機。
一度は地球への帰還が危ぶまれ、努力と苦労の末、どうにか帰ってこれたけど、地表に到達する前に燃え尽きちゃう。
本来であれば、小惑星で採取した資料を収めたカプセル(トラブルにより採取できているかどうかはまだ不明)を放出後、大気圏外を通過し、他のミッションに向かう計画もあったそうですが、軌道修正の装置がほぼ全滅で制御は不能。カプセルが市街地に落ちないように地表近くで砂漠を狙ってカプセルを投下後、大気圏突入により10000度近い高熱で文字通り燃え尽きて灰になります。
カプセルを切り離した後、稼動可能な制御措置をなんとか操ってカメラを地球に向け、最後の撮影を行った。
本来必要の無い撮影になるけど、開発者の「相次ぐ故障を乗り越えて帰ってきたはやぶさに、その「目」で、もう一度地球を見せたい――」という思いにはもう、ええ、泣けます。ってか泣いた。
カプセルの切り離し後、2時間かけて姿勢を制御して撮影することができた写真5、6枚は真っ黒で何も写っていなく、始めJAXAは撮影失敗を報じたが、はやぶさとの交信が途切れる寸前、データが不完全な最後の一枚にのみ、明るく輝く地球が写されていた。……おかえり、はやぶさ。