
Artist's commentary
我が家のネコ
抱っこはさせてくれない
■(2023年10月追記)
数年ぶりにこの絵を見直したのですが、問題があると感じたので、加筆修正して差し替えました。
実は当時、熱烈なファンだった有名絵師さんがいたんです。その人みたいになりたいと思って、イラストレーターを目指していました。
当時、某さ○とう先生の講座の「三か月上達法(目標としている絵師さんのコピーになるくらい真似してみようというもの)」なるものが大流行りしてまして、その絵師さんを明らかにまんま真似したと思われる絵師さんが大量に発生してました。
自分も例にもれず、その絵師さんのことが大好きで、寝ても覚めてもその人の絵が頭から離れないようにするくらい、保存した画像を出力して壁に貼ってたくらいでした。
このイラスト前後はまさにそんな感じで練習しまくってた時だったので、配色なども「その絵師さんだったらどうするか?」を考えてやってました。
常にその人の絵を見てました。
ただ、今から見返すと、いくら練習の絵だったとはいえ、修正前のやつはさすがに顔が「寄せすぎ」かなと感じて……。
配色とかはともかく、顔の絵柄がその絵師さんの特定の絵の顔を真似してるのがわかりやすかったため、ちょっとなと。
顔の周辺を何回も描き直してた覚えがあるんですが、結果的に納得いくまで盲目的にやりすぎたのかなと……。
講座の教えを忠実にしようとするあまり、必死にやり過ぎてたんだと思います。
数年経って冷静に見て、さすがにこれはちょっとなと自分で思うレベルでした。
誰かに指摘されたわけではなく、絵描きだったら気づけるかもしれないって感じのモノではあったと思うんですが、自分で「いやあ、これは……」となってしまって。
たぶん気づいた人はほとんどいないとは思いますし、完全に自己満足かもしれませんが、その絵師さんにこの場を借りて謝罪します。申し訳ないです。
顔を修正する前の絵については、ほかのSNSに掲載した分は削除します。
また、上記のことを反省し、今の自分の感覚で修正してみて、顔をジト目っぽくして描き直しました。
すこし苦戦しましたが、なんとか形になったかなと思います。
◆
余談。
絵描き的に言うと、顔のパーツとかはただの比率なので、アニメーターさんなどが特にそうなんですが、一定以上のレベルになると構造がすぐに見抜けるので、絵柄は簡単に真似られるようになります。
だから漫画家とか絵師を目指すなら、どういう系統の絵師さんの絵柄タイプでいくのか(つまり真似元をどこにするのか)、どこかでキッチリ決めなきゃいけない感じになるんですね。
明らかに「ワン〇ース」の絵柄を真似てた某有名漫画家さんなどが典型例で、創作は真似することから始まります。
一方でその道中、外野から何を言われてもある程度は決めきる必要があります。
現状、自分は下積みの段階で、まだ特に顔の絵柄が固定できてなくて……。
その時々の参考資料に左右され過ぎてる感じです。いろんな人の絵や色んな画像を参考にし過ぎてるのかなと。
この絵を加筆修正したときに、これからどう決めるべきか、色々考えさせられました。
練習の段階はいよいよ終わりに近づいているので、頑張りたいと思います。