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Artist's commentary
甲鉄艦 扶桑
扶桑は明治11年竣工の装甲艦です。竣工時は3檣シップ型の気帆併用で、中央砲郭を備えた有力艦でした。しかし明治20年代に入ると各国の主力艦は、艦の前後や両舷に砲塔を備えた、より戦艦に近いものに進化していました。旧式化した扶桑は明治26年から翌27年にかけて近代化改装工事が行われます。
絵は工事終了後の扶桑の姿です。帆装を廃止し、12cm速射砲を艦の前後両舷に装備しています。兵装は改装工事で一度に改められたのではなく、時間を置きながら徐々に増設されたようで各文献の表記がバラバラです。
二枚目の写真は、竣工時と二度目の改装後を描いたのを並べてみたものです。多くの方の扶桑のイメージは右側の二等戦艦時代の姿ではないでしょうか。
日本海軍シリーズ
Acrylic painting 136×220mm