
Artist's commentary
神が乗る象
それは大海から生まれしもの。
それは雲の象と呼ばれしもの。
すなわち神々の王インドラの乗騎、
神象アイラーヴァタの異なる姿なり―――
サーヴァントのインドラがその乗騎(ヴァーハナ)の概念を変換して保持している、自走式玉座のような意味合いを持つ白い乗り物。
神性を宿らせたヴァジュラと共に、サーヴァントのインドラが「神としての偉大さを示すためにあえて作り出したもの」であり、その息子たる授かりの英雄は
(そういうことをしなければもっと直接的なパワーを
持って現れることができたのでは……?)
と首を傾げている。
しかし当のインドラは「[#神:オレ]は元々圧倒的ゆえ
この程度は誤差にすぎぬ! ハハハ!」と気にしていない様子。
実際には、本来サーヴァントとして召喚できないレベルの神霊が(依り代を使っているとはいえ)現界できた理由の一つとして、そのような霊基の切り分けが働いている可能性はある。
この無機物化した白き巨象はヴァジュラと違って人型を取ることはなく、基本的にはインドラの意思に従うだけであるが、自由意志がないわけではない。
それが必要な極限状態であれば自主的に判断して動くこともありうる。